2010-11-21から1日間の記事一覧

波の残し去った「砂絵」

春の波 残し去りたる 砂絵かな 虚子 砂に絵を書いた「寛永通宝」をもって市のシンボルにしなければならない 銭のない観音寺。虚子先生の詠んでくれた、この爽やかな句をありがたく思う。 有明海岸に砂で作った銭形を、波の残し置いたものとみるのは、詩心で…

西行が讃岐で作った歌

坂出・白峰で… 讃岐に詣でて松山の津と申す所に、院おはしましけむ御あとたづねけれど、かたもなかりければ 松山の浪に流れて来し船のやがてむなしくなりにけるかな 松山の浪のけしきは変わらじをかたなく君はなりましにけり 善通寺で… 同じ国に、大師のおは…

夕暮れの時はよい時

夕くれの時は良い時 堀口大学 夕くれの時はよい時。 かぎりなくやさしいひと時。 それは季節にかかわらぬ、 冬なればだんろのかたわら、 夏ならば大樹の木かげ、 それはいつも神秘に満ち、 それはいつも人の心をさそう、 それは人の心が、 ときに、しばしば…

11月21日 誕生日の花・花言葉・歌句・万葉歌

11月21日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます (拙句) 万葉の百代草とは野菊です 雅舟 【花】 リュウノウギク(キク科) 【花言葉】 無常の美 【短歌】 山道をにぎやかに行く少女らはリュウノウギクを帽子に挿せり 鳥海昭子 山道で挨拶を…