波の残し去った「砂絵」

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    春の波 残し去りたる 砂絵かな   虚子
 
  砂に絵を書いた「寛永通宝」をもって市のシンボルにしなければならない
 銭のない観音寺。虚子先生の詠んでくれた、この爽やかな句をありがたく思う。
 有明海岸に砂で作った銭形を、波の残し置いたものとみるのは、詩心である。
 
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 一週間後に迫ったNTTのOB会では、やっぱりこの砂絵に「藍川」の漢詩か、「虚子」の句を添えるしかないか、と目下準備中であります。
 
 最上部の写真、平成16年の高潮で水浸し、まさに「時ならず」虚子の句を実証したもの。