蜜蜂よ俺も川辺を愛している

別れをば目の前にして泣き萎れたるあの人の面影に似て 牡丹蘂ふかく分出る蜂の名残哉 芭蕉 牡丹散つてうちかさなりぬ二三片 蕪村 扇にて尺を取りたる牡丹哉 一茶 美服して牡丹に媚びる心あり 子規 白牡丹といふといへども紅ほのか 虚子 火の奧に牡丹崩るるさ…

森のふくろう歌仙(6)「春霞」の巻 三吟 編集 春霞西行遊ぶ五岳山 雅博 幼き大師蝶と舞い出る 雅澄 気の早い燕はらから飛翔して 博 祖谷ソバ目指す花咲爺さん 澄 異国来て見上げる山に白い花 博 鳴いて地を吐く山時鳥 澄 行きやらぬ千里の山は夢の路 博 太陽…

男子は己を知る者のために死し、女子は己を愛する者のために形づくる。 男の目には糸を張れ、女の目には鈴を張れ。 男に似たる女はなけれど、女に似たる男は多し。 男やもめに蛆がわき、女やもめに花が咲く。 男女功を貿え相資りて業をなす。 男女は自ら授受…

去年の実 今年の花と 共存す 橘の花も実もある我が狭庭訪れる人誰一人居ず

ウミガメの赤ちゃん海へいちもくさん さぶちゃんが現れそうな花吹雪 家の中まき散らすのはいつも俺 いつまでも我が家を散らぬ三姉妹 散り取りを探す間にごみが散る 自分では散骨できぬ俺の骨 気が散って新聞読めぬ妻の愚痴 散り方を論じる前に咲きなはれ 老…

４月20日誕生日の全国３５万人の皆さんおめでとうございます （拙句） 山吹や鶯名告るは空音かも 雅舟 【花】 ヤマブキ 【花言葉】 気品 待ちかねる 【短歌】時を待ち人待つことのかすかなる風にうなずく山吹の花 「待つこと」にはかすかな期待と不安がある…