人生意気に感ず (魏徴「述懐」より)

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  「述懐」   魏徴
【中原還逐鹿 中原還た鹿を逐ふ】
投筆事戎軒 筆を投じて戎軒を事とす
縦横計不就 縦横の計就らざるも
慷慨志猶存 慷慨の志猶ほ存す
杖策謁天子 策に杖りて天子に謁し
驅馬出関門 馬を駆りて関門を出づ
請纓繋南粤 纓を請ひて南粤を繋ぎ
憑軾下東藩 軾によって東藩を下さむ
鬱紆陟高岫 鬱紆高岫にのぼり
出没望平原 出没平原を望む
古木鳴寒鳥 古木に寒鳥鳴き
空山啼夜猿 空山に夜猿啼く
既傷千里目 既に千里の目を傷ましめ
還驚九逝魂 還た九逝の魂を驚かす
豈不憚艱険 あに艱険を憚らざらんや
深懐國士恩 深く国士の恩をおもふ
季布無二諾 季布に二諾無く
侯エイ重一言 侯エイは一言を重んず
【人生感意気 人生意気に感ず】
【功名誰復論 功名誰か復た論ぜん】