ひたひたと秋の海鳴る磯の日に
残照の寒林そめて消えむとす
落葉無心に降るやチエホフ讀む窓に
いささかの無頼が萌すマスクの中
わが虚飾砕かれて咳飛び出づる
河船の一群のぼる夕焼中
雲映じその雲紅し秋の川
曇天の黄菊の光暮れ残る
夕焼けの褐せしあと立つ雲のあり
埋立地短き秋の夕焼果つ
ひたひたと秋の海鳴る磯の日に
残照の寒林そめて消えむとす
落葉無心に降るやチエホフ讀む窓に
いささかの無頼が萌すマスクの中
わが虚飾砕かれて咳飛び出づる
河船の一群のぼる夕焼中
雲映じその雲紅し秋の川
曇天の黄菊の光暮れ残る
夕焼けの褐せしあと立つ雲のあり
埋立地短き秋の夕焼果つ