『いのちの初夜》(10 首歌)

〔武蔵野〕の蹲っている【藁屋根】が原始的な寂寥を

ぽきっと木の枝を折ったように【不愛想】な答え方

いけないと思いつつ【本能的】に嫌悪が突き上がる

生きているただそのことを【不思議】には思いませんか

肉体上の【不健康】など問題にする下等な動物でない

この病院の【機関紙】の『戚樹の下』にEssay書いて

【葦簾張】にされた【接待所】二人は共にお茶を飲む

盂蘭盆】が終わると暑さはますます酷しくなって

たまりかねはげしく【歔欷泣】き始め身悶えす

病人の【咽喉管】(カニューレ)引き抜き吸入かける

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