単語「思想」の初出は江戸時代

【思想】の初出は〔いろは字〕永禄2年(1559)「⋯思想尽き情念止む⋯」

単語【思想】の解説   精選版『日本国語大辞典』の解説
① (思想する) 心に思い浮かべること。思いをめぐらすこと。また、その考え。〔いろは字(1559)〕★
※遠羅天釜(1747)答鍋島摂州矦近侍書「精錬刻苦し、思想尽き情念止むに似たりと云へども」 〔蜀志‐許靖伝裴注〕
② 哲学でいう。
(イ) 思考されている内容。広義には意識内容の総称。狭義には、直接的な知覚や具体的な行動と対比して、文や推論などの論理的な構造において理解されている意味内容。〔哲学字彙(1881)〕
(ロ) 統一された判断体系。
※国会論(1888)〈中江兆民〉「此れは是れ貴富人多数の持論なり、旨義なり、何の政治思想(シソウ)か有るや」
※珊瑚集(1913)〈永井荷風訳〉序「軍国政府為めに海外近世思想の侵入せん事を悲しみ」
③ 社会、人生などに対する一定の見解。
 ※  舞姫(1890)〈森鴎外〉「独立の思想を懐きて、人なみならぬ面もちしたる男を」
 ★永禄二年日『いろは字』について On the Irohaji written by Ni Higa in 1559 A.D. 鈴木 博 

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