古俳人の新春俳句

元日や神代のことも思はるゝ 守武 真蹟

近けれど菫摘む野やとまりがけ 守武

地獄へは落ぬ木の葉の夕かな 宗鑑 宗祇十三回忌『卯辰集』

筆ひぢて結びし文字の吉書哉 宗鑑 『小町躍』

手をついて歌申しあぐる蛙かな 宗鑑

書ぞめや詩歌連俳四方の春 季吟 『桜川』

湯殿始めまことに日々にあらまほし 季吟 『桜川』

新春の御慶はふるき言葉かな  宗因 『宗因発句集』

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