白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ
問題点 1 「白鳥」の読み 「ハクチョウ」か「しらとり」か?
当初は「はくちょう」のルビあり、以降はルビ無し「しらとり」が妥当
2「鳥」は単数か複数か? どちらかと言えば単数。問題外。
3「や」は疑問か、反語か、詠嘆か? 決定的には言えない。
4 「ただよふ」所は空か、海か? どちらにもかかり、限定しない。
流離・ 漂泊感であり、孤独・孤立感であり、「さすらい」感。
5 叙景歌か、抒情歌か? 叙景的抒情歌。
鮮明・清潔な色彩の対比を利用して、生物(人間)の永遠の孤愁を詠嘆。