瀬戸内の潮風受けてひた走る電動自転車軽やかにして
現を抜かし生きて来た人の世これからも続くその可笑しさよ
我に固執することのない人生よ潮風に身をゆだねて走る
金銭は触ったことないおめでたさやっと露命はつないで生きて
只走る海岸通りひた走る特別広き道頂いて
豊浜は母の故里そしてまた我が故里として親しめる
山から出る旭日と海に沈む夕日拝む倖せ昨日も今日も
人の非難絶対しない誓いありそんな時には海に流して
瀬戸内の対岸見えぬ燧灘太平洋の如き大海
今更に欲得在らず大海原瀬戸の大灘に心遊ばせ