撫子の万葉仮名

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   万葉集に「撫子」の表記はない。「奈泥之故」「石竹」などと万葉仮名で記す。
    
 【奈泥之故】は秋さくものを君が家の雪の巌に咲けりけるかも (巻19ー4231 久米朝臣広縄)
  
 野辺見れば【・麦】の花咲にけり我が待つ秋は近づくらしも (巻10ー1972)
  
 秋さらば見つつ思へと妹が植ゑるし屋前の【石竹】咲きにけるかも (大伴家持 巻3-464)
  
  ☆集中26首の撫子の歌があるが、その内家持の歌は11首ある。