2022-10-29から1日間の記事一覧

戦場の天使 ナイチンゲール

負傷兵に接する優しい態度はまるで天使のようだった。目を見張るほどの活躍ぶりに医師たちの信頼を得ることができ、負傷兵たちから「戦場の天使」と呼ばれていた。当時の陸軍はもちろん男社会であったため、野戦病院に着いたナイチンゲール一行はお嬢様たち…

【離】10首歌

微妙な差【離別】するには意思があり【別離】と言えば自然にそうなる 散り散りに【離散】してゆく成り行きにとめどもなくて定めに任す 【離婚】とは男女の別れ【離縁】とは養子縁組なども含まる 組織から抜け出る【離脱】【離反】とは関わり離れ背くことなり…

忘れられないアンデルセン

「さて、皆さん⋯その人の名はハンスクリスチャンアンデルセンであります」 今から七十年ほど前、中学校の弁論大会で好評を得た私の弁論最後の結びでした。今もその時の興奮を忘れてはいない。なぜにそれほどアンデルセンが腕白坊主たちの心を動かしたか、知…

歌を忘れたカナリヤ退院

生還して我が家の草木みな親し ほんのわずかな入院なれど

「十指」10首歌

梅桜薔薇に牡丹に好きな花「十指に余る」春夏秋冬 光源氏の愛した女「十指に余る」葵紫藤壺の宮 同僚の女性教師に恵まれて「十指に余る」人懐かしむ 千万の教え子今は忘却の彼方「十指に余る」子の名は言える 親友は「十指に足らぬ」それもなお先に逝かれて…

ホトトギス・ナンバンギセル(思ひ草)

説明もなくて分る人がほしい 万葉の花 万葉の鳥