筆海帳解読2
204 四方の景一花ひらきし一夜庵 正重
203 屏風か浦おとらハなとか琴引山 武近
202 風に咲くや火打の灘の花の波 吉正
201 世を照す月ハあかねに一夜庵 玄甫庵
200 泊らなん尾花まねけバ一夜庵 当宜
199 月新し更に時日一夜庵 正信
198 花のかは付む一句や一夜庵 正廣
197 聞たしや伽羅ほとになす一夜庵 尚章
196 有明の浜ひさしかれ一夜庵 宗玄
195 千鳥磯に俳句代と泊よみけん 丁々子青谷
194 一夜庵の月是からは山もとかみけり 間ヶ庵木具津
193 中客なりしかきに槿花ならば 昨・
192 鴈かへりこんまつとしきかば琴引山 則久
191 燕やありもも砂もち一夜庵 定次
190 一夜庵前楓花重 丁々伐木更鐘・ 水村山郭・・煙斜 ・・明霧 疲愚
189 一夜庵とり読む得たりこゑ出鶯 勝康
188 友なくは月や昔の一夜庵 久尚
187 雪の松談合柱や一夜庵 安本
186 大和すとんほうむすひ一夜庵 正家
185 月なにけり玉の句ひかる一夜庵 成富
184 主な・・月の木のもと一夜庵 重宗
183 家のうら海にいろりの影うつる ひうちの灘のおきの赤浪 八十八歳宗巴
182 有明の浜に三本松といへる名木ありければ 晨明や三ほん傘雪の松 湯清
181 鷹の羽や薄波よる火うち灘 十一才与平郎
180 花も実もあり蜜柑金かん宗鑑子 晴清
179 月の友く・それ共今宵一夜庵 貞次
178 面面に花や散喝火うち灘 林昌
177 竹の林月社うら一夜庵 久吉
176 夢想 句満の火や花の路とふ一夜庵 都樹
175 延宝九年西壁の月なり一夜庵 蚕平