野の花
薹が立つために野菜を作らぬに
梅桜桃とも分かずただ見惚れ 雅舟
桃椿山茱萸咲きて二月尽
桃の花
人の出逢ひなく花とのみ出逢ひし日 雅舟
紅白梅その時季過ぎて逸早く桜咲き初め心も萌ゆる 雅子
冬花やあなたの家の傍らに 雅人
有明の浜に馴染みしハマダイコン可憐な花がひっそりと咲く 雅子
川の土手 早くも桜 ほころびる 雅子
紅梅や友は入院して居らず
一輪に紅白ミックス椿かな 雅子
ブロッコリ薹が立っては食べられず 菜の花になってもなんとか食べられる 冬野菜今のうちにしっかり食べて
(発句) 菜の花や月は東に日は西に 蕪村 (脇) 心ときめく老いの早春 雅子
豌豆の花や行く道遮らる 雅舟 豌豆や天のものなる色形 〃
凍蝶の死に処なくさまよへり 雅子
山部赤人の歌
日溜まりの紅葉の木々は師走来てなほも花影残しをり 古義軒
ブロッコリー花の蕾を食べるとは
冬秋桜 恥ずかしながら 即興句 枯葉