七夕の夜は豪雨に黙して
この聖なる性を愛して昇天す七夕の夜は全国豪雨
色欲に耽溺するは生き物の原罪なりと知るや知らずや
鮮やかにまた濃密に講じたる後にも悔いは鬱勃と湧く
愚かなるトーダイ病患者あり心空疎な憐れなる人
病院に関わりもなく横柄に昭和平成跨いで生き延ぶ
日毎老いるぼやきを漏らす友もあり我は日毎に若返るらし
老い耄れの姿の映る鏡見ない自分は誰より若いと思い
スプリング湧き出づる♡溜め置きてかの山奥に燃えて尽きなむ
沈黙は黄金にして時を得て君への告白ゲーテに負けじ
