テーマ小説10首


         テーマ小説 10首

   言いたいことすぐに分かるテーマ小説だからと言って最高でない

   菊池寛出世作品『忠直卿行状記』地位を離れて自分が分かる

   龍之介短編『鼻』は元のままの変な鼻でいいと悟る話

   龍之介短編『芋粥』食べ過ぎて却って食べたくなく話

   よく分かるテーマ見え見えのテーマ小説ネタバレにして評価は低い

   人生の曰く言ひ難い問題に結論出さずに提示でいいのだ

   小説は筋書きのない人生の断面切り裂くそれだけでいい

   小説は評論批評の域にあらず生きいき描写自分の言葉で

   起承転結などの枠組み不必要テーマも読者あなた任せに

   解説は要らない感動さてはまた考えさせられたそれだけでいい   

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