【短歌】 朝霧のうごく山原おりおりに
オカトラノオは尾を振りいたり 鳥海昭子
白く長い花穂が垂れ下がる様子を「虎の尾」に見立て
て名づけられたということです。朝霧がたなびく山原
で
オカトラノオの花穂が風に合わせて揺れています。
【季語】 虎尾草 短夜 明け易し
【俳句】 虎尾草の咲くべく木曾の高曇り 宮坂 静生
短夜や乳ぜり泣く児を須可捨焉乎(すてつちまおか) 竹下しづの女
思案の果ては祈りに還へり明け易し 平原 玉子
【三行詩】 虎の尾を
一本持って
恋人来る
【万葉歌】 古りにしおみなにしてやかくばかり恋に沈まむ手童のごと (巻2ー129)