百手祭

  【百手祭】の由来

 百手祭は西讃に古くから伝わる民俗行事である。旧三豊郡の各村落単位で今も伝承行事として行われている。荘内生里、仁尾、室本、大野原等の神社境内で2月上旬~中旬に行われる。氏神様に氏子が集まる。今では輪番制で当番地区が中心になっている。

 神社の神殿前で「射子」が弓を射る。悪疫退散と豊作祈念をこめている。令和の初めは「コロナ禍」退散を祈願する意義は大きいだろう。

「百手」とは、一対の矢を百回射るので『百々手』とも書く。「ももて」には早春の村落の温かな息吹を感じさせる大切な行事であり、地域の人の心の結ばれていく気配の前触れとしたい。

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