放浪遍歴(10首歌)

【漂泊】の思いの止まず旅に出し芭蕉の心受け継ぐ日本

【流浪】の民ジプシーという民族を憧れる人あるやあらずや

あさこちとさすらい歩く【漂浪】を憧れる人少なしとせず

【浮浪者】という不名誉な戦後あり戦災孤児を見て見ぬふりし

あわれにもしたたかに生きし人林芙美子の【放浪記】あり

藤村の詩に詠まれたる詞句があり感傷的な【流離】の思い

やっかいな転住転居気にもせず【渡り歩く】を好む人あり

【さすらい】の旅路にありて郷愁を逃れられない桎梏があり

【流れる】というさすらいを求め生き人生は旅と悟りて逝く人

幸福を夢見て遠く旅に出る人間の性(さが)【放浪遍歴】