昼の【光(かげ)】黄金色に漂いて夕べ静かに沁みとおりゆく
年月の【光芒】眺める年の暮れ 幾年経れば平和の世が来る
【光陰】は矢の如しとふ月並の言葉残して老教師去る
真冬の月【金剛光】に満ち溢れ野に置く露は珠玉に輝く
秋の月【白光】が立ち草葉蔭命一つの消えゆく音す
鮮やかに【極光】輝き挫折より立ちあがる勇気沸々と満つ
気が付けば天空に【微光】射し初めて生きてもいいと促されぬる
鮮やかな時間の【光華】赤金に輝き過ぎて消え去る寂しさ
仏像は金の【光背】浴びるまま衆生を救うほほ笑み湛え
【鈍色】という灰色の渋き色似合う人あり目立つことなく