西讃(香川県西部)に伝わる太鼓台「ちょーさ」の語源
秋祭にかつぐ太鼓台を西讃では「ちょーさ」と呼ぶ。お神輿の後に付いていくダンジリの大型と思えばいい。華やかで伝来の秋祭の花形として親しまれているものである。これがなくては盛り上がりがない。
さて、その「チョーサ」の語源は定かではない。地元の方言学者田井信之氏も明快な解説がないまま亡くなった。
◎囃子ことばであることははっきりしている。
ターイサイジャ(大祭じゃ)と唱えながら担いだからだと言う。
音韻変化=ターイサイジャ→ チャーイサイジャ→ チャーイサジャ→チョーサ(ジャ)
江戸時代、関西地方では、お神輿・太鼓台をこれに類する囃しことばで呼んでいた。
ずばり「チョーサ」と一致しない。即ち「チョーサ」が正式名称の地域は他にない。