田舎町歩けばここにもあすこにも空家があって黙殺してゆく
我が家も又いつの日かかくならんと他人事と思わず
かつてここに在りし家など忘れるほどNewHouse建つ見蕩れるほどの
蔦蔓外囲いなど一面に繁茂しており狐狸棲むほどに
子孫でない他人が買って住むならん威風堂々周囲睥睨
侮られたる家再興隣の家消滅したり栄枯の手本
後継の子により違ってくる家運ただ忍従と得意行き交う
工場の立ち並びたる景気よさ貧窮問答耳傾けず
無常観下敷きにした物語今更紹介する要もなく
幾代も続く家柄稀にして新世代また最新世代