2023-07-29から1日間の記事一覧
今年初めてのツクツクボウシ、その声一人聞くも勿体なし
田舎町歩けばここにもあすこにも空家があって黙殺してゆく 我が家も又いつの日かかくならんと他人事と思わず かつてここに在りし家など忘れるほどNewHouse建つ見蕩れるほどの 蔦蔓外囲いなど一面に繁茂しており狐狸棲むほどに 子孫でない他人が買って住むな…
十七日夜半を期し小官自ら陣頭に立ち、皇国の必勝と安泰とを祈念しつつ全員壮烈なる総攻撃を敢行す。 硫黄島指揮官 栗林忠道 辞世三首 國のため重きつとめを果し得で矢弾つき果て散るぞ口惜し 仇討たで野邊には朽ちじわれは又七度び生れて矛を執らむぞ 醜草…
小笠原兵団参謀が見た守備隊の奮戦。硫黄島の攻防戦が世界的に有名になった理由は何か?守備計画に参画して、飛行場を海に沈めることを主張した異色参謀が貴重な資料と体験で描く感動作品。(光文社文庫)
終戦から六年後のある日の夕方、ひとりの男が新聞社に勤める私のところに訪ねてきた。投降前に硫黄島の岩穴にうずめてきた日記を米軍当局の許可を得て掘り出せることになった。そのことを記事にしてほしいという。私はいくつか疑念を抱きながらも記事にした…
日本軍を上まわる米軍の死傷者、第二次大戦の三大激戦地の最前線。東西4㌔南北8㌔ にわたる段丘状の硫黄島。地下壕陣地に拠る日本軍と 圧倒的な物量と火力で押す米軍との想像を超えた戦いの二週間⋯⋯米軍の世論を奔騰させた損害を強いた日本兵の躍動を生還者…
僧侶となって遺骨回収に執念を燃やした元海軍大佐の「戦後」を描く。玉砕の寸前に帰国命令を受けて、戦後島を再訪、そこで彼が目にしたものは、髑髏の部分を失くした無数の日本兵の遺骨であった。髑髏は、米兵が記念品として持ち帰ったのである。(文春文庫 1…
北満から硫黄島へ 兵士たちは、その行く先を知らない。フィリピンとか千島とか父島予想されたが、硫黄島は最悪の地名であった。⋯〈硫黄島玉砕〉のニュースが流れた四日後、ロサンゼルス・オリンピック馬術大障碍の優勝者・西中佐は、なお残存者を率いて戦い…
今もなお一万体以上が眠る硫黄島、遺骨収容の戦後史、問われる国の本気度を問う。戦後はもう終わったのか、著者はその未来を問う56歳現役の新聞記者。「見捨てられた兵士たちの戦後史」の副題。遺骨の収容を望む遺族たちの切実な思いと、それを踏みにじり…
無視していた朝日の慕わしく⋯もったいない気になり魅入る昨日今日