2023-09-02 危険な俳句 10句 灯をともす指の間の春の闇 高浜虚子 いなびかりひとと逢ひきし四肢てらす 桂信子 死なうかと呟かれしは蛍の夜 鈴木真砂女 湖畔亭ヘヤピンこぼれ雪匂ふ 西東三鬼 赤い月人間しろき足そらす 宮澤赤黄男 雄鹿の前吾もあらあらな息す 橋本多佳子 色白や鬼灯はさむ耳のたぶ 井上井月 スケートの濡れ刃携へ人妻よ 鷹羽狩行 雪夜にてことばより肌やはらかし 森澄雄 あきざくら咽喉に穴あく情死かな 宇多喜代子