方言かなし菫に語り及ぶとき
土筆と旅人少し傾き小学校
読書する間に少年老いて草雲雀
十五歳抱かれて花粉吹き散らす
木の葉髪父が遺せし母と澄む
父と呼びたき番人が住む林檎園
林檎の木ゆさぶりやまず逢いたきとき
揚羽たかし川が故郷を貫くゆえ
恋地獄草矢で胸を狙い射ち
我が死後を書けば必ず春怒涛
方言かなし菫に語り及ぶとき
土筆と旅人少し傾き小学校
読書する間に少年老いて草雲雀
十五歳抱かれて花粉吹き散らす
木の葉髪父が遺せし母と澄む
父と呼びたき番人が住む林檎園
林檎の木ゆさぶりやまず逢いたきとき
揚羽たかし川が故郷を貫くゆえ
恋地獄草矢で胸を狙い射ち
我が死後を書けば必ず春怒涛