東歌の富士山

 
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       富士山の南東十里木辺り
 
      『万葉集』 巻14  東歌(相聞) 
 
3355 天の原 富士の柴山 木の 暗の 時ゆつりなば 逢はずかもあらむ
 
3356 富士の 嶺のいや遠長き 山道をも 妹がりとへば 気に吟ばず来ぬ
 
3357 霞居る 富士の山びに 我が来なば いづち向きてか 妹が歎かむ
 
3358 さ寝らくは 玉の緒ばかり 恋ふらくは 富士の高嶺の 鳴沢のごと