万葉集では、「鶯(うぐひす)」下記のように「万葉仮名」で表記されている。

なぜ「うぐいす」と呼ぶか、それは聞きなしであり、もともと「ウ、ウグイ」と聞きなし た。「ウグイ+ス」である。 「ホトトギス」も同じ。「ス」は鳥の接尾語。
笄師志大道
鶯の声聞くなへに梅の花我家の園に咲きて散る見ゆ(巻5-841)
鶯の声聞くなへに梅の花我家の園に咲きて散る見ゆ(巻5-841)
読人不知
春されば木末がくれで鶯ぞ鳴きて去ぬなる梅が下枝に(巻5ー827)
春されば木末がくれで鶯ぞ鳴きて去ぬなる梅が下枝に(巻5ー827)
小典山氏若麻呂
わが宿の梅の下枝に遊びつつ鶯鳴くも散らまく惜しみ(巻5ー842)
わが宿の梅の下枝に遊びつつ鶯鳴くも散らまく惜しみ(巻5ー842)
薩摩目高氏海人
梅が枝に鳴きて移ろふ鶯の羽白たへに沫雪ぞ降る(巻10ー1840) 読人不知
鶯の木伝ふ梅のうつろへば桜の花の時かたまけぬ(巻10-1854)
梅が枝に鳴きて移ろふ鶯の羽白たへに沫雪ぞ降る(巻10ー1840) 読人不知
鶯の木伝ふ梅のうつろへば桜の花の時かたまけぬ(巻10-1854)
読人不知
何時しかもこの夜の明けむ鶯の木伝ひ散らす梅に花見む(巻10-1873)
何時しかもこの夜の明けむ鶯の木伝ひ散らす梅に花見む(巻10-1873)
読人不知
袖垂れていざわが苑に鶯の木伝ひ散らす梅の花見に(巻19ー4277)
袖垂れていざわが苑に鶯の木伝ひ散らす梅の花見に(巻19ー4277)