万葉集、桜皮

       桜皮    『万葉集』巻六 942     山部赤人

  味さはふ 妹し目離(か)れて 敷栲(しきたへ)の 枕も纏(ま)かず 桜皮(さくら)纏(ま)き 作れる舟に 真梶(まかぢ)貫(ぬ)き 吾が榜(こ)ぎ来れば 淡路の 野島(のしま)も過ぎし 印南(いなみ)嬬(つま) 辛荷(からに)の島し 島し際(ま)ゆ 吾家(わぎへ)を見れば 青山(あをやま)の そことも見えず 白雲も 千重(ちへ)になり来ぬ
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