命旦夕に迫れば
旦夕に命迫れば人は何なすのであろうふと思う今日
いつまでも生きられるわけでないに今日自堕落に生きたる夕べ
取るに足らぬことに争う日日過ごし末期はいかに悟り開くや
取り返しつかぬ一期のその果てに辞世など詠むゆとりなからん
家族より一人の旧友来てくれれば至福と言うべし死の枕辺に
動物と生れて死ぬる定め持ち肉親侍らす人の贅沢
子孫繁栄知って長寿を全うすそれがどうしたと睥睨してみる
心中というものなきにしもあらず平成令和に情死不似合い
余命宣告される風潮現代の割り切り方を肯うや君
永遠の魂があること信じ仏者信者の祈り切なし