令和元年歳末十吟

  令和元年歳末十吟

平成の世は終わらぬに年半ばにて令和踊り出る

院政と言うにあらねど天皇上皇となり君臨ひそか

令しく和む心を含むとかようやく馴染み今は是とする

令子和子身の回りには親しみの持てる女人の居りて嬉しき

令嬢令息印象の佳き言葉ありあらため見直す令和元号

天翔も最終候補にありしとか地に付かないのでなくてよかった

今更に内幕あばくことはない令和が定着した今頃になり

昭和の和令和のそれも似通えど和ほど尊いものなし

今の世に令うるわしく躍り出て凛々しく和せむ心の底から

除夜の鐘撞いている間に令和二年初めて新年向かうも清し