【旅・宿】の我が歌十首

如月の小雨つめたき旅の宿Maskを洩るる心の吐息

Hotel宿閑散として世の中に旅を楽しむ掟崩るる

夕暮れの光をはらみ島蔭の恋忘れ貝我が波枕

只管に一夜の宿を共にせむ心はあれど躊躇ひ続く

鳥を宿し獣を宿し信濃路の魑魅魍魎の時は過ぎたり

人の世の儚さ想ひ巡礼の遍歴の旅続ける人ありや

観光旅行今真っ逆さまに地に堕ちて回復の日を仰望するのみ

大手振り旅する人を見かけざる令和の世の中怜悧冷え冷え

仮の宿とは自覚せずいつまでも生きられる気で生きている人

人類の因果応報受難歴いかなる終末時計は何時?

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