ことわざのように使われる短歌10首

明日ありと思ふ心の仇桜夜半に嵐の吹かぬものかは(親鸞)

あひ見ての後の心に比ぶれば昔はものを思はざりけり(拾遺集)

門松は冥土の旅の一里塚めでたくもありめでたくもなし(一休)

君ならで誰にか見せむ梅の花色をも香をも知る人ぞ知る(古今集)

心には下行く水のわき返り言はで思ふぞ言ふにまされる(古今六帖)

そこひなき淵やは騒ぐ山川の浅き瀬にこそ徒波は立て(古今集)

長らへばまたこのごろやしのばれん憂しと見し世ぞ今は恋しき(新古今集)

世の中は何か常なる飛鳥川昨日の淵ぞ今日はに瀬になる(古今集)

何事もみな偽りの世の中に死ぬるばかりぞ真なりける

ある時はありのすさみに憎かりき亡くてぞ人は恋しかりける

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