放浪遍歴の文学(10首歌)

まづ浮かぶ放浪遍歴一生を費やせし人西行法師

全国を唯行脚するのではなく詩歌詠む人でありたし流離人

ざらしを心に風のしむ芭蕉夢は枯野をかけめぐり逝く

旅の果て行き着きし島小豆島尾崎放哉おくつき所

何ものにも捉われのない生も句も生き続けをり種田山頭火

石文であれ紙碑であれ目に付くものに旅は記すべし

一句でもこの世に遺す言葉あれ裡から溢れる魂の叫び

ホームスティ―それでは一生寂し過ぎる人に逢はない旅続けたし

悠久の時の流れに無限なる世界に向かひいざ旅をせむ

一所定住それでは発展進展なし時空を超えていざ旅をせむ

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