10人の文学者の終焉

【尾崎放哉】大正15年4月7日 小豆島西光寺にて肺結核で病没 42歳

   春の山のうしろから煙が出だした 放哉

若山牧水昭和3年9月13日 沼津自宅にて急性胃腸炎で病没 42歳

   白鳥は⋯幾山河⋯名歌を遺す

【石橋秀野】昭和22年9月26日 京都病院課にて肺結核で病死 38歳

   蝉時雨子は担送車に追ひつけず 秀野

壷井栄】昭和42年6月23日 中野区熊谷病院にて病没 67歳

   名作『二十四の瞳

高橋和巳】昭和46年5月3日 東京女子医大にて結腸癌で病没 39歳

   治ったら⋯⋯と妻たか子によくもらしていた。

寺山修司】昭和58年5月4日 杉並河北病院にて敗血症で病死 47歳

   人生プラン 後5年演劇 その後10年文筆一本で

   私の墓は私の言葉であれば充分 墓は立ててほしくない。

永田耕衣】平成9年8月25日 寝屋川病院にて肺炎で病死 97歳

   気骨ある、伝統に捉われない俳人 兵庫県

金田一春彦】平成16年5月19日 甲府病院にてくも膜下出血で病死 91歳

   日本語アクセントの調査研究 国語学者

城山三郎】平成19年3月22日 神奈川の病院にて間質性肺炎で病死 79歳

   個人に犠牲を強いる組織、戦争の不条理を訴える  法名は釈恵筆

丸谷才一平成24年10月23日 東京都内病院で病死 87歳

   現役の作家にて死にたいともらしていた。