【凡】の10首歌

何事もなく年月が過ぎてゆく【平凡】に生きることの幸せ

才能もなく【凡俗】に生きていてある時翻然と悟ることありや

『非凡なる凡人』という含みある国木田独歩の短編がある

面前で【凡作】という捨て台詞もらされた人の発奮ありや

煩悩にとらわれ迷う衆生とは仏教で言う【凡夫】なりけり

将軍も代々続けば【凡庸】な名のみ残れる者の方多し

見逃される【凡例】は本の例言でハンレイと読むこれも忘れる

おおよその【凡百】の人束になってかかっても彼の才知に及ばぬ

人として生まれ死ぬ人大差なし【凡聖一如】はかなき命

Sanskrit梵語に遡る【梵我一如】清浄なもの始源としたい

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