心乱す煩悩のなき【無垢】の世にいる筈を人に【無視】さる哀しき我
囚われのない【無碍】の世にいる筈を人には【無下】にも貶されている
最悪の【無間】の業に苛まれ救われ難き阿鼻地獄にいるらし
傷ましき【無慚】の境地に安住し見放されいる現世と分かず
【無償】の愛捧げて生きているはずを人には夢遊病者にされて
父母に兄弟に皆死に別れ【無性】に会いたいと切に想う日
認識の個別の形象暗くして【無相】と言うべき境にさまよう
【無念】【無想】【無我】の境地に遊びいて誰の救いもあるはずはなく
【無量寿経】【無量寿如来】などというものに救われる筈もなき身よ
【無欲恬淡】くらいにはなり安らかに往生できる算段はあり