時鳥10句

ほととぎす大竹藪を漏る月夜      芭蕉

ほととぎす今は俳諧師なき世かな    芭蕉

ほととぎす鳴く鳴く飛ぶぞむいそがはし 芭蕉

鵺(ぬえ)啼くやこの暁に杜鵑(ほととぎす) 其角

郭公(ほととぎす)啼くや雲雀と十文字    去来

ほととぎす平安城を筋違に        蕪村

春過ぎてなつかぬ鳥や杜鵑(ほととぎす)    蕪村

枝に居て鳴くや柞(ははそ)のほととぎす       凡兆

時鳥(ほととぎす)昼の初音ぞうらみなる  樗良

あかつきの地震のあとの杜鵑        几菫