軍艦が沈没する時誰一人助けてくれる筈はなかった
天涯孤独親しい肉親いなくてもぽつんと人中に放り込まれて
孤独地獄肉親いても代わってくれるわけではなくて
知る人のいない他人ばかりの群衆の中で誰もかまってくれずに
誰も助けてくれない赤の他人はふり向いてもくれない
知人がいない全く他人ばかりでかまってくれない知らん顔して
慰めてくれるだけの優しい人もいなくとて電話もしてくない
親も子も妻も夫も一緒に死んでくれた話は聞かない
自己犠牲自分死んでも子のために命捧げし人はいたかも
「おらおらでひとりゆぐも」宮沢賢治のけなげな妹トシ子