童謡の中の「帰る」

通りゃんせ どうぞ通してと願っても 行きはよいよい 帰りは恐い

赤い靴 海を渡って行ったけど 異人さんの国から 帰って来ない

日が暮れる あの町この町日が暮れる 今来たこの道帰りゃんせ

カエルでなくても 帰れよカラス かわいい七つの子があるからね

春が来た 野にも山にも春が来た 春ははるばる帰って来るのだ

待ちぼうけ いついつまでも待ちぼうけ 帰らない過去待ちぼうけ

シャボン玉飛んだ わが子も飛んだ そのままもとへ 帰って来ない

今ここにあるのが全て その中に大人が過去に帰る童謡

子供には過去に帰るなどありませぬ ただ目の前の風景に浸る

過去回帰 童謡と言えど 大人たちの 幼時懐かしむ 古き哥なり