令和5年6月17 日満尾
1 旧庵をひそかに訪へば風香る 雅澄
2 松ぼっくりを踏みしめ歩く 雅博
3 温かい言の葉求め又旅へ 澄
4 翼休めよ早苗田涼し 博
5 琴弾の雅之郷に集ふ女子 澄
6 いとはしたなくちと恥づかしげ 博
8 倹約美徳 贅沢素敵 博
10 悠然として雲辺を見る 博
11 知情意アンバランスよ人の道 澄
12 運鈍根は成功の鍵 博
13 すべて棄て諦め居れば蝶舞ひ込む 澄
15 沙羅双樹花盛リとふ案内受く 澄
16 心静まる延命の寺 博
17 島比呂志お位牌納骨とこしなへ 澄
18 ハンセン病の克服の志士 澄
19 この雨でアジサイの彩深呼吸 博
20 高額寄付に俳僧莞爾 澄
21 世の中で得たもの返す今のうち 博
22 富者の万灯貧者の一灯 澄
23 春と秋いづれがあはれその夕べ 博
24 右顧左眄する人生の運転手 澄
25 古希超えて少しは分かる中道の妙 博
26 伯楽なきを嘆きたる過去 澄
27 蒼き馬駆ける大陸落つ夕陽 博
28 春夜桃李に宴する李白 澄
29 永遠の時間の中で夢を見る 博
30 俳祖宗鑑 俳聖芭蕉 澄
31 親鸞は宗祖にしてご聖人 博
32 他力と自力どちらを選ぶ 澄
33 もがけども釈迦の手のうち孫悟空 博
34 心の通う旅にまた出む 澄
35 水無月や涼気の中を泳ぐ朝 博
36 沙羅双樹下のあはれ花びら 澄