高瀬90年前の入選歌と比較

 

昭和8年  動くとも見えず白帆の連なりて【朝】静かなり瀬戸の内海  石井朝太郎

令和6年     和菓子屋をなりはひとして五十年寒紅梅に蕊をさす【朝】  岩倉由枝

 どちらも【朝】の歌。前者は「朝海」を題にした女学校校長の歌。後者は「和」を題にして和菓子屋を長年生業にした主婦の慰安とくつろぎの歌。

夭折の級友帰らず 幸運の女は歌会始に列す   元担任