新聞連載中の「親鸞」

   五木寛之の新聞連載小説「親鸞」は、本日〈激動篇〉291回になっている。
 専修念仏の教えが人びとの心をとらえていた。一方、修験の道を説く在来の宗教に危機感をもたらしていた。このままでは修験の道はすたれると弁円は〈親鸞を殺す〉ことを自分の使命に感じている者もいた。
 しかし、親鸞は大刀をも前にしても「しかし、わたしを殺しても、念仏は消えまい」と泰然としていた。「きょうからはよき念仏の兄弟として生きていこうではないか」
 すべての人を分け隔てなく、共に念仏する仲間「御同胞」とする親鸞の考えに触れて、弁円は熱いものがこみあげてくるのだった。
 妻恵信とは夫婦喧嘩もしながら、周囲の人びとを思いやる生活が続く。
 関東稲田に住んでからも、すでに一男二女が誕生していた。越後から連れてきた小野と明信とを加えると、恵信を含めて七人家族である。
 
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