人類の愚かな歴史【戦闘】殺し合いを絶対してはならない。
広島・長崎で終わりのはず三度核兵器を使わせてはならない。
『原爆の子』『この子を残して』戦争孤児をつくってはならない。
戦争犠牲者は弱き者、小さき者、無抵抗の者も巻き込まれてはならない。
油断すると今は核戦争の危機が待っていることを認識せねばならない。
愚かな、この上なく愚かな戦争を令和以降決してしてはならない
愚かな国々よ、愚かな人々よ、第三次世界大戦を犯してはならない。
見えない敵、コロナ禍に対して共通の敵と対決しなければならない。
一触即発、人類・地球は廃滅する可能性を危惧しなければならない。
次代を背負う若者・子供たちのために【未来に光明】が射さねばならない。
一月でも、一日でも、一時間でも長く生きていて、この子の孤児となる時をさきに延ばさねばならぬ。一分でも一秒でも死期を遅らしていただいて、この子のさみしがる時期を縮めてやらねばならぬ。
胸の中に桜島の煙のように時々ぐぐっと噴き上がる愛情をおさえ、私はことさら冷たく子供を遠ざけておらねばならぬ。ぐっとおさえると、かえって大きくたぎって噴き上げる、まくらもとの火鉢の湯沸しの湯気にも似た骨肉の情である。もう一人の親――母がおりさえすれば、この子も父をあきらめて、その母にとりすがるのであろうに、その母は亡く、母のにおいの残った遺品もなく、面影をしのぶ写真さえ焼けてしまって一枚もない。
私がやっぱり眠ったふりをしていると、カヤノは落ち着いて、ほほをくっつけている。ほほは段々あたたかくなった。
何か人に知られたくない小さな宝物をこっそり楽しむように、カヤノは小声で、「お父さん」と言った。
それは私を呼んでいるのではなく、この子の小さな胸におしこめられていた思いがかすかに漏れたのであった。
何の説明も要らずに感動する文章。お父さんよりお母さんがいい。それが世の常の子供の感情である。ただお母さんが原爆直下の長崎市内で即死し、その他は何も残らかった。してみれば、お父さんの愛情に頼るしかない。父性と母性の決定的な違いをその子は宿命的に感じ分ける不思議さ。その子の接近の仕方に涙をこらえて対処しているところが奥ゆかしい。
【望】という単独用法日本語にないのが不思議「ぼう」では不明
【望む】なら「眺める」「願う」どちらかの意味で使われそれが訓読み
【望見】に【望外】の幸【望郷】に【望月】と言えば月見か十五夜
【~望】の用法はまた80語例があってこれは大変
【切望】【願望】多すぎてまた困ります【仰望】【翹望】限りもあらず
【志望】校選びに進学受験時に悩み悩んで結果は明暗
【羨望】の的だった人案外に結果が出ずに消えゆく人も
【欲望】と貶められることもあり純真純情【切望】したるに
【非望】という耳慣れない語ありまして身分不相応なる【野望】に近い
【失望】の多き人生それにしても僅かな【希望】あれば生きよう
冬ごもり不要不急に気圧されてされど夏花心に生けて 雅舟