「~ならない」戦争禁句10句

人類の愚かな歴史【戦闘】殺し合いを絶対してはならない。

広島・長崎で終わりのはず三度核兵器を使わせてはならない。

『原爆の子』『この子を残して』戦争孤児をつくってはならない。

戦争犠牲者は弱き者、小さき者、無抵抗の者も巻き込まれてはならない。

油断すると今は核戦争の危機が待っていることを認識せねばならない。

愚かな、この上なく愚かな戦争を令和以降決してしてはならない 

愚かな国々よ、愚かな人々よ、第三次世界大戦を犯してはならない。

見えない敵、コロナ禍に対して共通の敵と対決しなければならない。

一触即発、人類・地球は廃滅する可能性を危惧しなければならない。

次代を背負う若者・子供たちのために【未来に光明】が射さねばならない。

野口澄子の歌10首

  歌誌「コスモス」同人・野口澄子の歌10首

農われの素顔をほしいままに灼き地平の果てに大き日は落つ

青き芽のそこそこ萌ゆる穭田に筋なし走る北風の見ゆ

操らる人形なりし明け暮れを良き嫁御ぞと人の言ふらし

希典が植ゑしホルトのと記されて西行庵に今を繁れる

はからずも子の買ひくれし師の歌集余生をかけて読まんと思ふ

夫よりは先に死ねずと執しゐて梅咲く朝や熱下り初む

サヨンの碑訪ねきたれば愛国の二字は削られ草に埋むる

理解ある姑を演じて疲れたり庭にオクラの黄の花傾ぐ

震災の瓦礫の中に身を賭して隣人救ふ誠を見たり

 

 

『この子を残して』名文中の名文「カヤノのほほ」

 一月でも、一日でも、一時間でも長く生きていて、この子の孤児となる時をさきに延ばさねばならぬ。一分でも一秒でも死期を遅らしていただいて、この子のさみしがる時期を縮めてやらねばならぬ。
 胸の中に桜島の煙のように時々ぐぐっと噴き上がる愛情をおさえ、私はことさら冷たく子供を遠ざけておらねばならぬ。ぐっとおさえると、かえって大きくたぎって噴き上げる、まくらもとの火鉢の湯沸しの湯気にも似た骨肉の情である。もう一人の親――母がおりさえすれば、この子も父をあきらめて、その母にとりすがるのであろうに、その母は亡く、母のにおいの残った遺品もなく、面影をしのぶ写真さえ焼けてしまって一枚もない。
 私がやっぱり眠ったふりをしていると、カヤノは落ち着いて、ほほをくっつけている。ほほは段々あたたかくなった。
 何か人に知られたくない小さな宝物をこっそり楽しむように、カヤノは小声で、「お父さん」と言った。
 それは私を呼んでいるのではなく、この子の小さな胸におしこめられていた思いがかすかに漏れたのであった。

 何の説明も要らずに感動する文章。お父さんよりお母さんがいい。それが世の常の子供の感情である。ただお母さんが原爆直下の長崎市内で即死し、その他は何も残らかった。してみれば、お父さんの愛情に頼るしかない。父性と母性の決定的な違いをその子は宿命的に感じ分ける不思議さ。その子の接近の仕方に涙をこらえて対処しているところが奥ゆかしい。

1月15日誕生日の花と花言葉歌句

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1月15日 誕生日の全国35万人の皆さん、おめでとうございます

                 (拙句)仙洞草先頭に咲くデリカシー  雅舟
     
【花】 セントウソウ(セリ科)      【花言葉】 繊細な美しさ

  
【短歌】 一途なるあなたを想うセントウソウ清楚に白く花咲かせたり 鳥海昭子
 
       山野の木陰に清楚な白い花を咲かせるセントウソウ
       花は目立つ存在ではありませんが、小さな花のひとつ
       ひとつに強いものを感じます。

【季語】仙洞草(歳時記になし) 小正月 左義長 どんど 
          
【俳句】日を浴びてさざめく樟や小正月       米谷静二 

    雪空へすいあげらるるとんどかな      矢島渚男

     左義長の火の入る前の星空よ          高田風人子

【三行詩】仙洞草は今見るべくもない

      先頭に咲くからとも言われる

      目立たないけなげさで 
 
【万葉歌】酒杯に梅の花浮かべ思ふどち飲みて後には散りぬともよし
                       (巻8ー1656)
 【1月15日誕生日の有名人】
    モリエール(1622)     松平定信(1759)   堺 利彦(1871)
    西条八十(1892) 橋本多佳子(1899) 新珠三千代(1930)
    宮崎 緑(1958)  富士真奈美(1938) 落合恵子(1945) 
   
   ~今日も佳き日でありますように~

【望】の用語(10首歌)

【望】という単独用法日本語にないのが不思議「ぼう」では不明

【望む】なら「眺める」「願う」どちらかの意味で使われそれが訓読み

【望見】に【望外】の幸【望郷】に【望月】と言えば月見か十五夜

【~望】の用法はまた80語例があってこれは大変

【切望】【願望】多すぎてまた困ります【仰望】【翹望】限りもあらず

【志望】校選びに進学受験時に悩み悩んで結果は明暗

【羨望】の的だった人案外に結果が出ずに消えゆく人も

【欲望】と貶められることもあり純真純情【切望】したるに

【非望】という耳慣れない語ありまして身分不相応なる【野望】に近い

【失望】の多き人生それにしても僅かな【希望】あれば生きよう