「信じる」短歌10首

          信じる 10首

   人の言が信なりさりながらその道はずれ嘘言吐くあり
   
   信念のない人という蔑みを受ける人あり我ならねども

   盲目の信頼信仰尊けれど裏切られること考えねば

   根っこから信じてかからぬ人のありそれほど疑えばこの世は淋しい

   疑うは科学の基本初めから信じてしまう宗教恐ろし

   あれほども信じてくれし人のありそれは遠き日の母の一念

      母の名は信子なり戸籍では信(ノブ)であること母が語りし

   母の愛嘘偽りもなかりけり盲者跋扈すこの世にありて

   裏切られ泣くが嫌なら半信半疑何にも与せず虚無主義通せ

   信なくんば立たずと言ったのは誰何よりも大切なものそれは信なり

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