即吟30首
降る雪や昭和は遠くなりぬれど令和が霞む温暖の冬
貧困層重く抱えて日本の封建土壌覆えされず
生ぬるく戦時体制知りもせず平成令和になまくらとなる
生殺与奪思いのままなりし特権層似非平和主義標榜していて
幾百万生贄となりし昭和のツケ令和に返しおおせるか否
生きてるか死んでるかとも見分けられぬのほほん二ホン浮島の如
絶滅の危惧種と言えば紛れなくこの星に生く人類と思え
我が事より他人が大事人のため死ねるかという悲壮感なし
金儲け勝負に勝つを目指し生きる憐れなる哉大方の人
付和雷同なるとも知らずゆく道は破滅に通ずものとも知らず