ひたすら生きる
どれほども成長せずにただ老いた友に会うたびに省みる我
身の不遇聞くに堪えない本当は黙って聞いてあげるだけでいい
嫌な人嫌な思い出忘れ去り楽しくあったことのみ甦る
野に出れば季節の花々相次いで咲き出る不思議飽かず眺める
家族皆健在である幸せに反していても希望は捨てず
希望ある限りは青春など嘯く大上段に振りかざす我
生かされて今日まで生きて来し自分感謝の心ふと湧くことあり
伯楽は常にあれども千里の馬常にはないと言われる真実
永遠に生きていられる錯覚をして人生の師走快走
幸運に恵まれずともひたすらに人を信じて生き続けるのみ