先生(十首歌)

「先生」は先に生まれた年長者  転じて教師 お師匠さんに

「先生」と言われるほどの馬鹿でなし 目に青空の煙かなしも

「~先生」と呼ばずにみんな「~さん」と呼ぼう 差別をしない心得として

「先生」と呼ばなかったら不機嫌な議員さんいる 情けないけど

「先生」と呼べば教師ら一斉に生徒の方を振り向く可笑しさ

「先生」に「様」まで付けられもったいない 島へ赴任の教師に対し

誰の唄か思い出せなくなったけど「先生〃〃それは先生」

田舎教師田山花袋の小説で 明治は遠くなりにけるかも

聖職と言われた時代もありました「デモシカ先生」と貶された日も

役職の「~長」不明の時「先生」と呼んでおけばまあその場凌げる