永き日(十句)

~けふからはひとひひとひのひながかな~雅舟

鶏の仲間割れして日永かな    小林一茶

永き日や欠伸うつして別れ行く  夏目漱石

永き日や鳩も見てゐる居合抜   永井荷風

古着市出盛り過ぎの日永かな   青き月斗

永き日のにはとり柵を越えにけり 芝不器男

永き日や相触れし手は触れしまま 日野草城

永き日の島一つ沖へ行く如し   大串 斗

永き日の波音ばかり潮仏     三木綾子

待ち人を待つも気ままな日永かな 中山芳子

絵馬堂の鳩よ日永の含み声    田中めぐみ

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