田植え風景見えず

田植え時期身を粉にして皆苦労した昔のこと忘れるなゆめ

早苗とる手もとや昔しのぶ摺 『奥の細道

 元禄二年五月二日作。福島阿武隈平野の田で、ちょうど田植をしている早乙女たちの姿を見て芭蕉の詠んだ句。初案は「五月乙女にしかた望まんしのぶ摺」

苗代の苗取り田植えする風景見えず植え田が広がっている

百姓の苦労を知らぬ階層もありて今年も田風景景