歴史的対面(一茶の先生と芭蕉の弟子)

 

 

爰(ここ)にしも昔をしのぶ翁塚 二六庵  竹阿(一茶の師匠) 旅の途中観音寺の早苗塚で

 茂みに匂ふ七宝の陰    (小西)帯河 観音寺に住む芭蕉崇拝者。芭蕉直筆短冊所有者。

この二人の出会いはここ早苗塚の前での法莚の時、歌仙を巻いた時である。文学史的にまことに貴重な記録である。一茶の先生と芭蕉の門弟の実際の出会いはここで行われ、発句と脇が両者で行われたことをここに紹介しておく。このことはこれまで誰も気がつかなかったことである。俳祖宗鑑の一夜庵もこの近くにあり、歴史的に深くつながることを付記しておく。